うば玉の 夢にぞ見つる 小夜衣 あらぬ袂を 重ねけりとは
後深草院 『とはずがたり』後深草院二条 より
後深草院は鎌倉時代中期の天皇。後深草院二条は、後深草院に仕えた女房で「とはずがたり」の作者。後深草院の寵愛を受けているにも関わらず、二条は「雪の曙」と呼ぶ貴公子とも深い関係にあった。そして、その事実を知った後深草院が二条への手紙とともに送ったのが、この和歌。
男性の嫉妬は恐ろしい。しかも、この場合、ただの嫉妬では終わらない。後深草院は嫉妬しながらも、劣情を燃え上がらせていた。後深草院の二条に対するアブノーマルな感情を物語る一首。
とはずがたりの人間関係を知りたい人はこちらをどうぞ。 Wikipediaとはずがたり
もっと詳しく知りたい方はこちら。ちょっと長め。967夜『とはずがたり』後深草院二条|松岡正剛の千夜千冊
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