言の葉 2200
一日の終わりにお送りする一節の言の葉。
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2015年7月11日土曜日
七月十一日 見ずや君明日は散りなむ花だにも力の限りひと時を咲く
見ずや君明日は散りなむ花だにも力の限りひと時を咲く
九条武子
大正三美人のひとり、九条武子。生家は西本願寺主家。アンニュイな表情を浮かべる写真が印象的だが、実は活発な性格だったそうだ。京都女子大学の設立に尽力した社会活動家としての一面も持つ。
七月十日 吾がために死なむと云ひし男らの
七月十二日 ともすれば 死ぬことなどを 言ひ給ふ 恋もつ人の ねたましきかな
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七月十一日 見ずや君明日は散りなむ花だにも力の限りひと時を咲く
見ずや君明日は散りなむ花だにも力の限りひと時を咲く 九条武子 大正三美人のひとり、九条武子。生家は西本願寺主家。アンニュイな表情を浮かべる写真が印象的だが、実は活発な性格だったそうだ。京都女子大学の設立に尽力した社会活動家としての一面も持つ。
七月十日 吾がために死なむと云ひし男らの
吾がために 死なむと云ひし 男らの みなながらへぬ おもしろきかな 原 阿佐緒 大正時代の女流歌人、原阿佐緒の短歌。NHKの朝ドラ「花子とアン」ですっかり有名になった柳原白蓮と並び称される美貌の歌人。原阿佐緒、柳原白蓮に九条武子を加えて、三閨秀歌人と呼ばれた。それにして...
七月十二日 ともすれば 死ぬことなどを 言ひ給ふ 恋もつ人の ねたましきかな
ともすれば 死ぬことなどを 言ひ給ふ 恋もつ人の ねたましきかな 柳原白蓮 『踏絵』 大正三美人の一人、夫への絶縁状を新聞紙面で公開し、センセーショナルな衝撃を与えた白蓮事件の当事者でもある柳原白蓮の短歌。 七月十日の原阿佐緒の短歌 と似通うところが多い。原阿佐緒のもの...
七月十三日 五月山梢を高みほととぎす鳴く音そらなる恋もするかな
五月山 梢を高み ほととぎす 鳴く音そらなる 恋もするかな 紀貫之 『古今和歌集』 旧暦の五月は、梅雨の頃。瑞々しい初夏の梢に響くほととぎすの鳴き声。けたたましさすら感じる甲高い鳴き声は恋の激しさに通ずる。ほととぎすの声が響く「空」と恋をして空ろになった心を表す「空」...
七月九日 大きなる手があらわれて
大きなる 手があらわれて 昼深し 上から卵を つかみけるかも 北原白秋 『雲母集』 ミクロからマクロへ。視点が移動するような感覚がする。ダイナミックでありながら、日常の風景を切り取った一句。
七月十四日 夏の夜はまだ宵ながらに明けぬるを雲のいづくに月やどるらむ
夏の夜は まだ宵ながらに 明けぬるを 雲のいづくに 月やどるらむ 清原深養父 『小倉百人一首』 清原深養父は、枕草子の清少納言の曽祖父。小倉百人一首に選ばれたこの一首も、その編纂者である藤原定家の父、俊成に見出されるまでは名歌として認められていなかったのだとか。夏の夜は短く...
七月二十二日 雲雀あがる大野の茅原ちはら夏くればすずむ木陰をねがひてぞ行く
雲雀あがる 大野の茅原 夏くれば すずむ木陰を ねがひてぞ行く 西行 雲雀は春の季語。春には雲雀が鳴いていた茅の野原も、夏がくれば木陰を頼って行くようになる。春から夏へ。背の低い茅から背の高い木へ。季節の移り変わりとともに。視点の高さも変わる。
七月二十三日 祖母は蛍をかきあつめて
祖母 祖母は蛍をかきあつめて 桃の実やうに合わせた掌(て)の中から 沢山な蛍をくれるのだ 祖母は月光をかきあつめて 桃の実のやうに合わせた掌の中から 沢山な月光をくれるのだ 三好 達治 しわくちゃの手の隙間から漏れるわずかな光。明滅するたびにほの明るく祖母の顔を照らす。山奥...
七月二十一日 And a lazy old tomcat on a midnight spree
rosie Well, I'm sitting on a windowsill, blowing my horn Nobody's up except the moon and me And a lazy old tomcat on a midnight spre...
七月七日 かささぎの渡せる橋に
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける 中納言家持 七月七日、今日は七夕。牽牛と織女のために、天の川にかけられた橋は、鵲の白い羽を連ねたものだそうです。天上人である帝の元へと参上する大友家持が、その途上にかかる橋に降りた霜を天の川に見たてた和歌。七...
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七月三十一日 かなかなはどこで啼いてゐる?林の中で、霧の中で
七月三十日 野原に出て坐つてゐると、 私はあなたを待つてゐる。
七月二十九日 うば玉の 夢にぞ見つる 小夜衣 あらぬ袂を 重ねけりとは
七月二十八日 ああきみは情慾のにほふ月ぐさ、 われははた憂愁の瀬川の螢、
七月二十七日 有明の月に朝顔見し折も忘れがたきをいかで忘れむ
七月二十六日 身のうへをげにしらでこそあさがほの花をほどなきものといひけめ
七月二十五日 もの思へば沢のほたるもわが身よりあくがれ出づる魂かとぞみる
七月二十四日 蝉の声きけばかなしな夏衣薄くや人のならむと思えば
七月二十三日 祖母は蛍をかきあつめて
七月二十二日 雲雀あがる大野の茅原ちはら夏くればすずむ木陰をねがひてぞ行く
七月二十一日 And a lazy old tomcat on a midnight spree
七月二十日 猫の尻尾から月が顏を出し 月が青白い眼鏡をかけて見てゐる
七月十九日 吉野川岩波高く行く水のはやくぞ人を思ひそめてし
七月十八日 鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな
七月十七日 夜をなきあかすかなしみの
七月十六日 清滝の瀬々の白糸くりためて山分け衣織りて着ましを
七月十五日 身のうさはとふべき人もとはぬ世にあはれにきなくほととぎすかな
七月十四日 夏の夜はまだ宵ながらに明けぬるを雲のいづくに月やどるらむ
七月十三日 五月山梢を高みほととぎす鳴く音そらなる恋もするかな
七月十二日 ともすれば 死ぬことなどを 言ひ給ふ 恋もつ人の ねたましきかな
七月十一日 見ずや君明日は散りなむ花だにも力の限りひと時を咲く
七月十日 吾がために死なむと云ひし男らの
七月九日 大きなる手があらわれて
七月八日 星の夜のふかきあわれをこよひ知りぬる
七月七日 かささぎの渡せる橋に
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