2015年7月23日木曜日

七月二十三日 祖母は蛍をかきあつめて

祖母
祖母は蛍をかきあつめて
桃の実やうに合わせた掌(て)の中から
沢山な蛍をくれるのだ

祖母は月光をかきあつめて
桃の実のやうに合わせた掌の中から
沢山な月光をくれるのだ

三好 達治


しわくちゃの手の隙間から漏れるわずかな光。明滅するたびにほの明るく祖母の顔を照らす。山奥の神秘的な美しさ。手の甲に刻み込まれた皺には、今だ見知らぬ人生のドラマが刻まれているのだろうか。

七月二十二日 雲雀あがる大野の茅原ちはら夏くればすずむ木陰をねがひてぞ行く

0 件のコメント:

コメントを投稿

Gallery

Most Commented

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

2014 © Planer - Responsive Blogger Magazine Theme
Planer theme by Way2themes